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IDEAL
STORY
Just moments from Meguro Station and key city arteries,
this site enjoys remarkable connectivity while maintaining a sense of separation.
Surrounded by greenery and cultural landmarks,
it offers the rare balance of central convenience and quiet retreat—
a location both engaged and gently set apart.

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CONCEPT
時を織り込む光と素材、
そして余白の設え
この住まいが大切にしたのは、光だけでなく、「余白」や「境界」がもたらす静けさです。エントランスからホワイエにかけては、踏み石や景石を用いて動線にリズムを生み、居住者の所作をそっと導く設えとしています。こうした構成は、茶屋に倣い、“間”の美しさを取り入れたもの。静かに流れる時の中に、五感で感じる体験が宿ります。
サーカディアンリズムに基づいた照明は、24時間、太陽光と合わせてゆるやかに明暗を変化させ、空間に時間の流れを取り込みます。光は自然素材のマテリアルに穏やかに映え、目に見えない移ろいを可視化させています。
和敬清寂の思想を宿すホワイエ
ホワイエとは、本来劇場やホテルなどに設けられる、来訪者が一息つくための中間的な空間を意味します。本プロジェクトにおいてはその意味を住宅に拡張し、都市の喧騒と住空間の静寂とを切り替える“間”として再構成しました。この空間は、茶屋の構成に倣い、視覚的にも心理的にも環境を整える“結界”として機能します。「和敬清寂」の精神に則り、建築が“亭主”として住まう人を迎え入れ、互いの存在を敬い合う静かな設えとしました。


エントランスファサードラフスケッチ
時を継ぐ心地よき意匠
本プロジェクトでは、目黒という街が持つ歴史と文化の蓄積に着目し
「Refined Heritage(洗練された継承)」を設計コンセプトに据えました。
周辺には神社仏閣をはじめとする静謐な文化環境が点在しており、建築そのものも「最初からこの地にあったかのような」佇まいを目指しています。ファサードには、削り出されたようなマテリアルの質感と流れるようなライン構成を取り入れ、時間の痕跡が感じられる外観としました。

エントランスホール断面ラフスケッチ
交差点に面する基壇部には視線の“抜け”を確保し、街に対して開きつつも、落ち着いた 存在感を保っています。エントランスホールには、アールを描く天井と空間を横断する渡り廊下を設け、照明効果と連動することで、印象的な迎賓空間を創出しています。
感度の高さと落ち着きを併せ持つ目黒
本建築は、その文脈に対して、過剰に主張することなく、丁寧に応答する意匠を重ねました。派手さを避け、五感に静かに響く空間を大切にするという姿勢こそが、目黒という立地において必要な建築の在り方だと考えています。
周囲の環境と調和しながらも、確かな美意識を持って存在する。この建物は、目黒にふさわしい静かな品格を体現しています

※掲載のラフスケッチは計画時の建物イメージを概念化したもので一部変更が生ずる場合があります。建物の形状・色等の詳細は表現しておりません。また、周辺の施設や住宅等は表現しておりません。
※掲載の情報は2025年7月現在のもので、今後内容が変わる場合がございます。