SPECIAL INTERVIEW 03
NPO法人ノート代表
杉本真一さん
高槻の街のことを学びあう場、人とつながれる場づくりを目指すNPO法人ノート代表。子どもたちに自然の素晴らしさを伝えために「わくわく探検隊」と「川キッズ調査隊」を主宰し、自然を体感できるイベントやワークショップを積極的に開催。子どもたちから「ホット隊長」と呼び親しまれている。
高槻市は、京都市と大阪市のちょうど中間に位置し、北摂のベッドタウンとして発展してきました。一方、北部には豊かな山並みと丘陵、南部には山間から流れる川があり、都会でありながら自然を身近に感じることができます。以前、高槻市が市民アンケートで「高槻に住み続けたい理由」をたずねたところ「自然環境が豊かで、景観が美しい」という回答が上位に入りました。気軽に立ち寄れるスポットも多く、なかでも高槻市の中央を南北に縦断する芥川の中流域に位置する摂津峡公園は、渓谷の豊かな自然が満喫できる景勝地。約42ヘクタールもある敷地はすべてが山林地帯で、約4キロメートルのハイキングコースや青少年キャンプ場、高さ15メートルの白滝などがあり、春は桜、夏はホタルや川遊び、秋は紅葉が楽しめます。
摂津峡公園【The Front】 徒歩67分(約5,330m)、【Bright】 徒歩68分(約5,440m) 写真提供:高槻市役所
私は子どもたちが自然と触れ合うきっかけを作りたいという想いから、2017年に「わくわく探検隊」を立ち上げました。高槻市の北部に位置する原地区を拠点に、田植えや里山合宿、高槻市の歴史や文化に触れ合うことができるプログラムを用意しています。
探検隊の活動のなかで、子どもたちが仲間と一緒に知恵を絞り、行動することは、学校では経験することができないことばかり。国立青少年教育振興機構の調査では、日常的に自然とふれ合っている子どもは自己肯定感が高い傾向にあり、全国学力状況調査でも平均正答率が高いという結果が報告されています。私が見ていても、塾や習い事で忙しい日常から離れて、自然のなかでリラックスすることも子どもたちにとっては貴重な時間のようです。
いずれにしても子どもたちは自然が大好き。自然のあるところに足が向くようで、安満遺跡公園の芝生広場で仲間とカードゲームをしたり、談笑を楽しむ子どもたちの姿をよく見かけます。
子どもたちと田畑で米や野菜を育てたり、芥川で遊んでいます!
高槻市は自然に恵まれた街です。最初にお話しした摂津峡公園をはじめ、四季の移ろいを肌で感じることもできるスポットが充実しています。
門前橋のたもとの芥川沿いに整備された芥川桜堤公園では、その名の通り春になると堤防に沿うように桜が咲き誇り、5月には「こいのぼりフェスタ1000」が開催されます。このイベントでは、子どもたちの健やかな成長を願って、約1000尾のこいのぼりがあげられ、空に泳ぐ壮観な姿はまさに春の風物詩です。
また豊かな山林の恩恵を受け、周辺エリアと比べて気温が低いと言われています。夏場は電車でわずか15分の大阪から戻ってくると心地よさを感じるほど。余談ですが、名神高速道路を超えるといっそう涼しくなるという都市伝説もあるほどです(笑)。このように気候から見ても、高槻市は暮らしやすいエリアと言えるのではないでしょうか。
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1.芥川桜堤公園 【The Front】 徒歩34分(約2,690m)、【Bright】 徒歩35分(約2,800m) 2.image photo 3.芥川 【The Front】 徒歩30分(約2,370m)、【Bright】 徒歩31分(約2,480m)